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続きです。 第一週・11月27日 裕樹としての生活が慌しく過ぎた。中身が一成の裕樹にとって天下台高校の程度は低く、授業も難なくこなせた。逆に教師や周りの生徒を驚かす結果となったが。だが体が勝手に反応して先輩学生から喧嘩を吹っかけられたり、後輩の女子と一緒に帰ることになったり、と戸惑うことばかりだった。 後輩女子と帰る道すがら、裕樹は下校途中と思しき綾女と里緒菜を見かける。 裕樹は後輩女子にちょっとごめんと謝り、二人に近づいた。文化祭で会ったよね、と裕樹はきり出すが、馴れ馴れしく話しかけるな、と里緒菜に遮られる。 綾女はアンタみたいなチャラ男が大嫌いなのだ、と里緒菜に言われ、裕樹は意気消沈する。 今の自分では、綾女に好かれることは叶わないのか。 綾女は冷ややかに裕樹を見つめ、里緒菜と去っていく。 その場で諦めきれない裕樹が後を追うと、綾女と里緒菜は、桜花学園高校の生徒らしい少年と話しているところだった。里緒菜が先に行くね、と離れていく。少年はどうやら綾女の先輩のようだった。綾女の表情は明るい。少年は松本先輩、と呼ばれていた。無愛想で無口そうなその少年に、綾女はハードカバーの書籍を渡した。彼女が図書室で読んでいた本のようだ。一言二言の会話だが、綾女は嬉しそうだった。 立ち尽くす裕樹の前に、美佳絵が現れる。美佳絵は、あの少年は松本雄一郎と言い、綾女の意中の人だと説明する。 話が違う、と裕樹は言うが、美佳絵は取り合わない。想いを伝えたいのなら伝えればいいじゃない、と。そこで初めて、裕樹は自分が想いを伝えるだけでなく、綾女からも好意を持って貰いたかったのだと気づかされる。しかしもう、大野一成の体は存在しない。相葉裕樹として、彼女に好かれなければ、彼の想いが全て達成されることはないのだった。 第一週・11月30日 師走間近、町はクリスマスムードが高まってきていた。 裕樹として生活する事に少し慣れてきた一成。可愛い女子がいる時の自分の体の抑え込み方も身についてきた。裕樹のカレンダーには12月24日に○がついている。その日の頃には、一成は裕樹の体から去らなくてはいけない。綾女が松本に見せていた笑顔に、裕樹の心は焦る。 イライラして何か面白いものでもないかと部屋を探るうち、一成は裕樹に似合わない子犬のぬいぐるみを見つける。手垢のついたボロボロのそのぬいぐるみは、押入れの奥にそっと隠されていた。恐らくは彼の母親が作ってくれたもののようだ。 押入れには昨年のものと思しき給与明細の書類もあった。裕樹の家は母子家庭で、家計を助けるために冬休みはいつもアルバイトをしている様子なのを知った一成は、試験勉強にも余裕があることから、少し早めにアルバイトを探す事にする。 コンビニエンス・ストアのアルバイトの面接を受けに来た裕樹。 対応したのは店員の格好をした美佳絵だった。どうしてここに居るのかと問う裕樹に、自分は監視する責任があるから、と答える美佳絵。彼女の計らいで無事採用となり、裕樹は学校が終わった後の時間をコンビニ店員として働くことになった。 第二週・12月2日 コンビニのバイトにはすぐに馴れた。一成の頭の回転と、裕樹のルックスと要領の良さが加わり、人気店員として女性客が増える事態となっていた。なぜか店長として働く美佳絵の失敗をフォローしたりもする中、地味な色のコート姿の綾女が来店した。目が合うが、すぐに逸らされてしまう。レジの際に声をかけてみたが、反応は無かった。やはり裕樹の姿では、彼女とは距離は近づかない。彼女が買っていったのはチョコミントのアイスクリームと女性に人気のリップグロスだった。 チョコミントは小さな頃から、綾女が好きな味だった。リップグロスを買うところに綾女の松本への想いを感じつつ懐かしさに浸る裕樹を、忙しいんだから、と美佳絵がどやしつけた。 バイトを終えた裕樹は町で、綾女の意中の人、松本が知らない少女と一緒に歩いているのを見かける。楽しそうな雰囲気には見えない。少女は松本の後を、まるで操られるようについていく。その先は、歓楽街だ。後を追いたい気持ちが募るが、母親を心配させるわけにはいかない。裕樹は仕方なく家路を急いだ。 第二週・12月5日 今日はバイトは休み。裕樹は本屋にいた。綾女が読んでいた本を読んでみようと思ったのだ。それは松本から借りた本のようだったが、彼女の気持ちに近づけるかもしれない。 確かジャンルはファンタジーだったと本を探すうち裕樹は、私服姿の里緒菜に出くわす。嫌悪感を露にされる裕樹だったが、何とか粘って本のタイトルを聞き出す。どうしてそんな事知りたいの、と聞く里緒菜に裕樹は、気になる子の好きな本ぐらい知っておきたい、と答える。だが里緒菜は綾女には既に好きな人がおり、アンタにチャンスは無い、とダメ押しする。ふっと歓楽街へ歩いていく松本の姿を思い出す裕樹。裕樹は言う。人は見かけでは判らないかもしれないじゃないか、と。 自室で里緒菜から聞いて購入した本をパラパラと読んでみた裕樹は、その物語が囚われの醜い姿の少女が伝説の剣を持った少年王子とその相棒の女戦士に救われ、かけられていた魔法を解かれて元の美しい姿に戻るストーリーであるのを知る。 彼女にそんな魔法物語を話して聞かせていたのは、幼い頃の一成だった。絵本が好きだった一成は、綾女にせがまれてよくお話を聞かせてあげていたのだ。 彼女の中にはまだ、昔の綾女がいる。裕樹は少し嬉しく思っていた。 そんな裕樹を、美佳絵は窓の向こう、遠いビルの屋上から少し寂しそうに眺めていた。 第三週・12月9日 バイト中、ゴミ出しに出た裕樹は、路地で野良猫を見つける。腹を空かせているのか、自分に向かって鳴く野良猫に、一成であった頃を思い出しつつ、捨てる予定だった期限切れの弁当のおかずを野良猫に与える裕樹。野良猫は喜んだのか、裕樹に近寄り、おかずを食べ始める。 そこに合気道の稽古を終えた私服の里緒菜が通りかかる。野良猫を撫でてやっている裕樹を見た里緒菜は、裕樹の「人は見かけでは判らないかもしれないじゃないか」という言葉を思い出す。 美佳絵にサボるな、と蹴りを入れられている裕樹を、里緒菜はいつしか微笑んで見ていた。 第三週・12月11日 夜。二学期の期末テストになり、裕樹は自室で勉強をしていた。美佳絵がポン、と現れる。つまらなさそうだ。期日は迫っているのに、裕樹が具体的に動こうとしない事が不満なのだ。どうして何もしようとしないのか、と聞く美佳絵に裕樹は、今日の午後にあった事を語る。 テストを終えて帰宅途中、桜花学園高校の最寄駅のホームで、裕樹は綾女を見かけた。 綾女のそばには、松本がいた。松本は相変わらず仏頂面だったが、綾女の表情は柔らかく、華やいでいた。それは今の自分にはきっと見せて貰えない表情だ、と裕樹は言う。 好きになって貰えないなら、せめて期日のその日まで、綾女を見守るだけでもいい。どうせ天に召される身なのだから。 美佳絵は弱気になっちゃ駄目だと裕樹を叱る。やれるだけの事やってみないで、諦めるのか、と。 裕樹は考える。自分の想いを彼女に伝え、応えて貰えるには、どんな方法があるだろうか。
by Gun0826
| 2013-09-02 21:00
| Scenario
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