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ハヤカワ・ポケットミステリ "ポケミス名画座" 最近、ポケミスにハマってます。あの、黄色いやつ。 以前はどうにも敷居が高いような気がして、しかも値段も高くて手が出なかったんですが、最近「ポケミス映画座」と称してかつて映画化された50年代~60年代あたりの古典を翻訳したシリーズを出してくれてるので目に付くと買ってます。 この「狼は天使の匂い」もルネ・クレマンの手によって映画化された作品だそうです(映画は未見)。 所謂ペイパーバックオリジナルというやつで、50年代アメリカの下世話な大衆小説なんですが、このラインからはミッキー・スピレイン(マイク・ハマーシリーズ)や稀代のノワール作家ジム・トンプスンなんかも世に出たアメリカ文学を考察する上で見逃せないラインではあります。 本作の作者デヴィッド・グーディスもペイパーバックを中心に活躍した作家で、本国よりもフランスで人気があった人なんですが、作品を読むとさもありなん、という気もします。 基本プロットは逃亡中の犯罪者(兄殺し)がひょんな事から犯罪グループの仲間に入る事になり、仕事(ヤマ)を踏み・・・という王道を行くようなものです。後半の展開も概ねこの手の犯罪小説にありがちなもの。では何がこの作品を「古典」たらしめているのか。 まず主人公の造形。厭世的でどこか自分の生にさえ投げやり、大いなる虚無を抱えているような男を、グーディスは時に二人称を使って男自身が自分を客観的に見ているかのような手法で描き出します。憐憫というのでもなく、虚無。まさにそんな感じが作品の暗い色調と非常にマッチしています。 そして彼に対する犯罪グループのリーダーのキャラの立ち具合がすごい。常に冷徹で、仲間が犯罪のプロに徹する事ができるかを厳しく見極めようとする男で、仲間の死体も証拠になるのはまずいと顔色も変えず肉きり包丁で切り刻んで焼却炉に入れるような、どこか狂気を帯びたキャラクター。しかし不能である為に愛する女性を抱く事もできず、ほかの男に抱かれればいいと嘯くような、そんな昏い陰もある男。主人公と彼の丁丁発止もこの物語の見所(読みどころ?)と言えます。 そして一番のポイントはこれが「明日なき愛」とでも言うべきどうしようもない愛のドラマである点。 前述のリーダーの情婦は主人公に好意(というよりも情欲)を抱き、彼はグループで生き抜くために彼を抱きます。その一方通行の想いのやりきれなさ。そして自分が殺した男の妹と気持ちのみで結ばれていく主人公。直感的にお互いに惹かれながらも、そこには「罪」が横たわる・・・。結末の悲劇に、放り出されたような気持ちを読者は抱き、それがなんともいえない余韻になっています。 この辺が多分、フランスで好まれる所以ではないかと。 日本ではこの手の小説は今は全部「ノワール」って事になってますが、本作は「ノワール」色はそんなに強くないと思います。ダークなクライムノヴェル、と見るのが妥当でしょう。しかし50年代でこれだけの残酷描写、性描写をしていたというのはちょっと驚き。そういった意味でも読み応えのある作品です。 同作者の「ピアニストを撃て」も購入済で、今から読むのが楽しみ。
by Gun0826
| 2005-08-25 20:26
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